流れる

日曜日の英彦山(ひこさん)ヒルクライムタイムトライアルの大会が雨と霧で流れた。大会はこちら・・・http://hikosan-ctt.boy.jp/

この大会、16キロほどのコースで、標高800mまで自転車で上る大会。上るだけでタイムを争う大会。雨脚が強いものの とりあえず会場までいって、コースチェックとウォームアップをかねて途中の5キロ地点まで走った。この辺はまだ霧もないし時折 雨脚は強くなる程度だがゴロゴロ雷鳴もする。山頂付近に霧もでてる。あとで聞くと視界20mだそうだ。普通 雨だけならやれるが、視界のないのはいくらなんでもヤバイ。でとりあえずスタート会場に戻るのに下りはじめたが、イマイチ怖い。ここ、一部道が細く1車線分しかない区間があり、対向車が怖い。
昨年 雨でも大丈夫なようにブレーキを強化してきたけど(普通のデュアルピポッドタイプになっただけ)、いきなりガツンとブレーキを握ってもブレーキシューのゴムとリムの間に水が入るので良く滑る。しょうがないからブレーキ掛けたいとこよか大幅に前で、軽ーくかけてリムの上の水をどけてやる。こうするとシマノの定評のあるデュアルピポッドキャリパーがリムを締めあげ、削ってざらざらのリムサイドとあいまって雨でもそれなりにブレーキが効いてくれる。これがシングルピポッドとツルツルのリムサイドだともう、真っ青・・止まらんなんてもんじゃない。氷の上で手をついて止めようとしてるようなもん。気持ちよく滑る。
タイヤと路面も水で摩擦が減ってる。普通の速度では後輪が流れる なんてもんじゃないからゆっくり降りる。特に危ないのが白線の上とマンホールなどの金属の上。溝の金属の網もヤバイ。スパンと考える暇もなく気持ちよく転倒する。通過するときはまっすぐ通過してブレーキなど絶対にかけないことだ。ついでに山から泥水・砂も流れてて滑る。水溜りは 舗装のハガレなど段差が見えないので そこに 突っ込むのはヤバイ。山から泥水と一緒にちなみに水をすってタイヤのゴムも軟らかくなりパンクしやすくなる。
なので雨の日の下りは路面が見える先頭のほうがいい。もし後ろについてもわずかに軸線をはずし前が見えるようにしておく。後輪のしぶきを顔に浴びたくないし、どうせブレーキかけつつ下るなら、風よけにしなくても良い、平地になる時に後ろに入れば良い。
ちなみにロードレーサーのタイヤに溝や模様、あまり意味がない。本来車などのタイヤ溝は幅が広いからその間に挟まった水の逃げ道をつくってなんとかアスファルトに接地させるためのもの。自転車の場合 アスファルト表面がガタガタだし、タイヤが細いから 水を左右にかきわけて接地できる。それより しなやかに変型して路面に張り付くことが重要。ただし、表面がまっ平らの白線・路肩のセメントブロック・鉄板はこの限りではない。溝や模様の角でツルツルの面にわずかだが引っ掛かかろうとするから。

話は戻る。大会が流れても普通は参加費はもどらない。参加者からすると金返せー!!。なんだがそうもいかないらしい。この大会では4500円 普通の値段。会場確保 参加者食事・補給食手配・参加賞ゼッケン類・パンフレット・参加案内等の通信費、運営の役員の食事・Tシャツ・交通整理・バイク回収車・選手収容車、ボランティアへの謝礼、プロの警備員も雇う、いろいろ必要だか、当日に中止となって不要になるお金ってわずか。今回みたいに、すでに人も動いてるとほぼゼロ。もし返却しようと思うと現金書留500+封筒代10円+処理手数かかる。もし仮に奇跡的に1000円分残ったと仮定しても500円玉が入った封筒がもどってもうれしく無いわな。参加賞を発送する場合もあるが、これも結構手間とお金がかかるのでまずやらない。で運営では立哨係が結構つらい。雨の中、担当場所までいって、ずぶぬれになった挙句帰ってこいって指示がでてるわけで 彼らのバカヤローって叫びも霧とともに英彦山の山間に流れさっていく
で中止でも開会式?があり、有名な長話のおじさんのあいさつを聞き流しながら、皆とダベッているうちに名物ジャンケン大会へ突入。北津留 翼goodsや地酒お酒など、結構数は多い。北津留さんは、北九州出身の競輪選手、今年のオリンピックトラック競技の代表。いろんな自転車イベントに参加して盛り上げてくれてます。(友人の選手もイッパイ引き連れてきてます)。取り合えず開会式?が終わり御弁当をもらって帰る。しかし体育館の床には まるで お漏らししたような水溜りがあちこち残る。みんな、びしょぬれなもんで・・。デカイ自転車レースでは走りながら小をタレ流すらしい が、そういうわけない。(マラソンも同じらしい)
帰り、びしょぬれで気持ち悪いから 途中、源じいの森の温泉で汗を流す。オッサンはどこにいっても温泉だ。ホントは一人でコース走るつもりだったが、風呂のあと、皆とのんびり弁当を 野外で食べつつ、まったり自転車話。やる気も 汗と共に流れて しまった。
帰りは ヘンタィーニさんを乗っけて、自転車談義しながら、時折混じるマシンガンジョーク(正確にはオヤジギャク)攻撃を 右へ左に受け流し(半分スルー) 半分は 怪しいうんちくタレ流して防御しつつ帰りました。