チェーン洗いとチェーンオイル

チェーンオイルは金属の表面にくっついて金属同士がガリガリ直接こすれて磨耗しないようにしている。
粘りがあると金属の隙間にへばりついて金属同士がこすれにくい、でも粘りが抵抗になるからすべりがすこし悪い。粘りが少ないと、すべりはいいが、隙間からしぼりだされて、金属同士がこすれやすくなる。それと回転で飛んでいって　油がなくなってしまう。こすれない、でも抵抗にならない適当な粘りがいいわけ。たとえばCRCは全く粘りがないのと、揮発性があるので、長く乗ると飛んでしまう。テフロン系の潤滑剤も間にはいって摩擦を減らす考え方はいっしょだが油と違って粘りが無い分抵抗はすくない（らしい）。
油をさしてても、やはり　こすれる部分がでて金属が磨耗していく。オイルが黒くなるのは磨耗した金属粉のせい。もちろん　油自体も変質して色が変わるがチェーンで使う場合そこまでの時間使わないから、関係ない。
削れた金属粉やホコリ・砂の粒があると、粒々に力が集中するし、オイルやテフロンを貫通して　金属表面に傷を入れながらガンガン磨耗する。とすると　なるべくチェーンはこまめに洗って金属粉や砂ホコリを流したほうがいい。
すると洗わない状態で　ケチって高いオイルをチビチビ使うのは金属粉がチェーンの中に残るんで　汚れがニジミ出さないから外側はきれいそうだが、中に粉がイッパイってのに気がつかないままになっちゃう。
チェーンを洗うために、一度チェーンを切って接続ピンでつなぎ直すのはリスクが高いからおススメではない。つなぎ直したとこは切れ易い。特に10速はやめたほうが良い。手馴れたプロに任せたい作業だ。そこでチェーンを取り付けた状態で洗える　こんな便利な道具もある。クリーナーを少しいれてチェーンをはさんでクルクルするだけ、めっちゃ感動する。クリーナーも最小限でよさそうだし。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/park/cm5.html
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/unico/bal/tornade.html
ただ、クリーナーによってはチェーンクリーナーのプラスティックを痛めるのもあるらしい。使ったらすぐきれいにふきとったほうがよさそうだ。
自分はチェーンを簡単にはずせる専用のコマをつけてはずして洗ってる。こんなの。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/wippermann/link10so.html
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/kmc/559ss.html
今のとこ自分ではトラブルはない。といっても踏む力が少ないしまだ距離も3000キロ程度ってのもある。新しくシマノから純正のやつも発表されたみたい。
で、このコマで　チェーンをはずして洗うんだが、小遣いが少ないおっさんなんで、大きめのペットボトルにチェーンと洗い油をいれてシャカシャカやってる。（ビンでもいいが割れるのが怖い）　洗い油も毎年ファンヒーターであまった灯油を流用。汚れた灯油もその辺に捨てられない。ボトルにいれてたら汚れが下にたまって　ある程度きれいになる。こうして何度も使い回してる。ススプロケなんかもこれで洗ってる。・・・専用クリーナーのほうが使い易いのは間違いない。ここで洗い油が服つかないよう、注意しよう。（見事に黒いシミができる）
洗うのがめんどくさければオイルをたっぷり注油して、黒い金属粉やホコリを洗い流しつつふき取るのもひとつの手だ。でも値段の高いオイルじゃ財布が傷む。50キロ未満の短距離で毎日注油してふき取りするなら粘りのないＣＲＣでもなんとかなる。ただし１００キロとかは間違いなく油切れになる。CRCは本来は錆付いたネジに染み込んで緩めたり、古い固まった油を洗い流すためのヤツだから。
雨では　前輪が泥水を巻き上げつつチェーンぶち当たり、油は流れる、砂は入るで最悪な状態になる。とにかく油切れは避けたいから「流れにくいウェットタイプ｣を使うと良い。粘りも強めで、油で泥水をはじく効果も多少ある。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/wl/wetride4.html
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/finish/tos014-120.html　
ワックスタイプもあるが、どうも短い距離で油切れになる感じがする。ウェットタイプ（普通のオイルタイプ）と違って金属粉が外に流れ出ないからかな？。同じようにテフロンのドライタイプもそんな気がする。見かけは　きれいなんだが・・。テフロンはここ一発の短い距離なら　粘りがない分抵抗も少なくて良いんだろう。
今のとこ　めんどくさがりな　自分には　ウェットタイプが合ってる。持ちもいいし、走ると黒い汚れがしみ出て　洗え！って言うし。見た目　乾かないようにしておけば　まず油切れにならない。ただし、服が触ると見事にチェーンの形のシミがつく、必死に部分洗いしないと落ちないので注意が必要だ。・・ウェアの汚れが気になるなら、テフロンタイプでこまめに洗って注油がいい。