自転車の変速段数 20速と21速はどっち?

さて変速段数は多いほどいいのか、大事なのは、上り坂楽に上れて、平地も調子よくスピードが出せる つまり使う範囲がカバーされてること。つぎに微調整が効くほうが調子の良いペースで脚を回せて良い、クロースレシオという(close=近い)。だから段数が多いと、平地から劇坂までカバーできて、微調節もできる。
普通の自転車・・ホームセンターなんかで売ってるMTBもどきは前3段で後7段の21速。ロードレース用はどうだろう、後ろの段数は今や10段が主流で、2×10で20段、段数だけなら ホームセンターのに負けてる。負けてていいのかレース用?。

詳しくみてみよう、前の変速はチェーンが大きく動いてハズレやすい。回転数も低く変速に時間もかかる、変速してる間は力を掛けられないから レースでは不利。ペダル内側の幅も広がって 踏みにくい。(強い力・高速で回すと問題になる)。さらに、前ギアの設定は それぞれ 変速比が重なりあうように設定する。ということで、前2段は 重なる範囲が1つ、前3段は重なる範囲が2つなんで、前3段は変速カバー範囲が思ったよか広がらない。

とすると、レース用なら 後ろの段数が多い方がいいことになる。ホームセンターの3×7の21段よか 2×10の20速段のほうが良い訳だ。レース用はチェーンの幅も狭く、ギア(スプロケ)も薄くなるから寿命も短かくなる、変速位置も正確で精度の高い部品が必要。レースでは1日で200キロとか当たり前、坂もガンガン上るから耐久性に軽さも要求されて、値段も目が飛び出るくらいになる。

で 通勤・通学の普段乗りでは、自転車置き場で後ろの変速機ガチャガチャぶつけたりする。後ろ10速なんぞは一発でおかしくなる。そういった意味では 3×7段なんかの気楽さは捨てたもんじゃない。
やはり、用途にあったものを使うってことなんだろうね。