ナメてんじゃねーよ!

アメでも、アイスクリームでもありません。猫でもありません(若い人は知らんぞ) ネジのことです。

自転車の車輪を組むのに、周りの金属のリム(輪っか)と真ん中のハブ(車軸)を結ぶスポーク(針金)をニップル(ネジ)で固定します。

スポークに重さや、進む力なんかかかるから、結構な力で引っ張ってますから、しっかりと締めます。スポークの長さで車輪がきれいな円形になるか決まるし、普通32本くらいあるしで、何度も何度もニップル回しで締めたり緩めたりします。その途中で発生するのがこれ・・・。
 
ニップルの上の方 四角いのが変形してます、角も丸くなってる。この状態を 「ネジをナメた」といいます。小さいんで、ニップル回しをきちんと掛けないと、ニュルっと変形してちゃうんです。右側ニップル回しの溝の奥まで入ってません。急いでやってるとこんなことやっちゃう。
 
ニップルって、上のほうスポークが入りやすいように、内側が薄くなってるんで、変形しやすいし・・。こうなるとそのニップルは交換です。・・・せっかくホイールがきれいな円形になりそうだったのに、調整やり直し・・・。ガックリきます。やはり基本に忠実、確実な作業が一番です。

こうならないために こんなニップル回しもあります。普通は横から差し込むけど(黄色矢印)、上から差し込んで使うのがついてる(赤矢印)

でも ニップルにハメにくいから 作業性は普通のタイプが当然 早いしストレスがないです。柔らかいアルミニップルで使う人もいます。(普通のニップルはシンチュウ製)

結局 基本作業をナメて手抜きすると、ニップルをナメちゃうわけか・・・・。