自転車用ワイヤ

ワイヤについて今までの経験をまとめてみた。ワイヤでやらかしたことは少ないけど・・プロから見るとウソもあるかもしれない。

<ワイヤの機能>
ワイヤは主にブレーキと変速に使われてる、外側の筒(アウター)は金属を巻いて樹脂でばらけないように固め 内側にテフロンのライナーをいれ、中のインナーワイヤは金属をよじったたもの。安いのは鉄、ステンレス、最近はテフロンコーティング(PTFE)ステンレスがある。鉄はさびるのが面倒なので使っていない。
ブレーキレバーや 変速機で引っ張ったり緩めたりする。ブレーキワイヤはかかる力が一瞬だがかなり強い・・割と大きく動かす、(でもブレーキの速度調整では力を微妙に調整する。変速ワイヤは変速機の位置決めをするから 常時ある程度の力がかかっていて変速のとき動き、その際チェーンを隣のギアに強引に架け替えるからその瞬間は大きな力がかかる。

<きちんと動いてる状態>
1、ワイヤの取り付けを含めて伸び縮みしないこと、(レバーを動かした分カチッと確実に動き、力をかけても伸びたりしにくいこと、遊びが少ないこと
2、ワイヤを動かすとき、引っかかりや抵抗が少ないこと。

<取り付け上の注意>
 ワイヤの這いまわしがムダに曲がってなく なるべく直線かスムーズに弧を描き(S字はダメ) ブレーキアーチやハンドルの動きで無理に引っ張られた状態にならないこと・・
アウターワイヤの端がガクッと折れ曲がって取り付けられてないこと、
アウターワイヤ端をきった後 ヤスリ等で平らにしたりと アウターキャップにはまった状態でタワミがでないこと。キャップ部分の取り付けを含めて初期伸びを取ってから調整すること。


<ワイヤの寿命>
 ・・端や途中で切れる・・完璧に使えない
  アウターが割れる・・完璧に使えない
 ・・鉄ワイヤが錆びる
   サビがインナーの内側近くまで広がると抵抗になる
   外でもサビが全面に広がってるなら交換・
 ・・曲がりグセがついてたりつぶれてる(特に端の部分)
   直せればいいがワイヤ端や途中で抵抗が増えるようであれば交換
 ・・インナーのライナーが磨耗してアウターワイヤの抵抗が増える
  内部でアウターの金属とこすれてるとアウト・
  通常ではアウターのプラスティックが先に割れることが多い

<グリス・オイルについて>
・安いインナーワイヤが鉄ではサビ止めのグリスが必要(ワイヤ中外とも)
・雨や泥の中を走るならワイヤの端にも泥・ホコリの進入を防ぐグリスが必要
・グリスはワイヤが動くとき抵抗になるので種類の選択は要注意
  シマノの変速用は専用グリスあり7800まで(白い)
・最新の変速ワイヤ インナーにもテフロン(PTFE)コーティングがされてある、グリスじゃなくてテフロンの潤滑剤・オイルでもいいのかもしれない。(ネチョットしてない)
ただし泥・雨対策は必要。

<インナーワイヤの末端処理ほか> 
 前は半田付けとか言ってたけど、シマノの新品だと末端が溶接されており通すときにバラけないから 特に半田付けの必要は感じない。今は普通に切ってアルミのキャップをつけるだけ。インナーワイヤのキャップは落車時に刺さると危険なので必ずつけること。

<再使用・・・オススメでないが手持ちがない緊急時に>
インナーワイヤでステンレスの後ろ用を前用に再使用は可能(曲げグセがついてないこと)。再度アウターに通すとき インナーの先端がばらけないように注意しないとダメ。ここで半田付けや 瞬間接着剤技が出てくるが面倒で末端をきれいに切りなおす程度。ただしPTFEコート品は消耗しコーティングが剥れとすべりが悪くなる・・普通のステンレスワイヤ程度になるだけ?。グリス塗る手もあるが当然グリスの分重くなる。
アウターの再使用は 内部のテフロンチューブの状態が見えないため、走行距離等考えてやること。こちらもオススメしない。

<アウターの長さの占める割合とワイヤの剛性感>
 ものによってアウターワイヤの部分が大幅に長くなることがある。するとてきめんに遊びが増え、握りこんだらグニュっとワイヤが伸びる。アウターワイヤが長いのでその分縮む量が増えるのか、アウターとインナーの隙間の量が増えるせいか、どっちかだろう。フレーム内装ワイヤも設計によって同様になることもある。